Ballet Nacional de España
イベント

スペイン国立バレエ団とカニサレス

2018.12.11
Cañizares estreno Ballet Nacional de España 40 aniversario

開演前の会場にて 写真:© Mariko Ogura

先週土曜日、スペイン国立バレエの創立40周年の記念公演が開催されました。アントニオ・ナハーロ監督最後となる初演作品にふさわしい素晴らしい舞台でした。

Cañizares con Antonio Najarro director del BNE

終演後の楽屋でアントニオ・ナハーロ氏と
写真:© Mariko Ogura

スペイン国立バレエ団の監督アントニオ・ナハーロ氏は、来年で監督を辞められますが、ナハーロ氏とカニサレスはこれからいくつかの場面でコラボレーションがありそうです。

El Ballet Nacional de España interpreta Caprichos

スペイン国立バレエ団『カプリッチョス
写真:© Ballet Nacional de España

カニサレスは、これまで3度にわたりスペイン国立バレエに楽曲を提供してきました。

初めての共演は、2004年『フェリクス・エル・ロコ』という作品で、フカフェ・カンタンテと呼ばれるフラメンコ時代をテーマとした作品を作曲しました。当時の記事がスペイン紙「エル・パイス」のデータベースに残っています(記事はスペイン語です)。

2度目の共演は、2007年フェルナンド・ロメーロ氏が振付した『カプリッチョス』への作曲。この作品は、スペイン国立バレエのYouTubeチャンネルに映像が公開されています。

スペイン国立バレエ『カプリッチョス

そして、3作品目となるのが、スペイン国立バレエの現役ダンサーのエステラ・アロンソさんが構成・振付した『コンティーゴ・イダ・イ・ブエルタ』という作品です。カニサレスのソロアルバム『魂のストリング』に収録されている『カリブ海』というグアヒーラが使われています。この作品は、スペイン国立バレエ団40周年に先駆けて、先月マドリードで初演されました。カニサレスのメルマガ読者のために、アロンソさんが特別に編集してくれたダイジェスト版の映像をお楽しみ下さい。

コンティゴ・イダ・イ・ブエルタ
音楽:カニサレス/振付:エステラ・アロンソ
踊り:エステラ・アロンソ & アドリアン・マケダ

Cañizares con los bailarines Estela Alonso y Adrián Maqueda

アロンソさん、マケダさんと
写真:© Mariko Ogura

エステラさんは、スペイン舞踊のひとつ「エスクエラ・ボレーラ」を研究されており、今回の振付もエスクエラ・ボレーラの要素をフラメンコとマリアージュさせた素晴らしい作品です。パレハ(ペアの舞踊手)のアドリアン・マケダさんの踊りもとても粋でした。

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