『アル・アンダルス協奏曲』のフランス初演
リール国立管弦楽団との公演ポスター
昨晩はアレクサンドル・ブロック氏が指揮するリール国立管弦楽団と『アル・アンダルス協奏曲』のフランス初演を迎えました。この作品は、カニサレスが作曲し、パコ・デ・ルシアに捧げるフラメンコ協奏曲で、2016年にスペインで世界初演されました。
アレクサンドル・ブロック氏とのリハーサル『アル・アンダルス』協奏曲
写真:© Mariko Ogura
オーケストラとのリハーサルに先駆けて、指揮者のアレクサンドル・ブロック氏と二人でのリハーサル。この段階では、テンポやキュー、細かなダイナミクスやアーティキュレーションなどを確認します。ブロック氏は、フラメンコやスペイン音楽をこよなく愛していることもあり、リハーサルの段階から、カニサレスとの間にとてもいいフィーリングが感じられました。
アレクサンドル・ブロック氏指揮、リール管弦楽団との『アル・アンダルス』協奏曲
写真:© Mariko Ogura
今回の公演はスペイン音楽がテーマで、グラナドスの『ゴイェスカス』やトゥリーナの作品に加え、スペイン風の作品を残したドビュッシーやラヴェルの作品も演奏されました。
『アル・アンダルス協奏曲』では、フラメンコで多用されるパルマ(手拍子)が打楽器のひとつとして楽譜に書かれています。この曲を演奏するときはいつも、カニサレス・フラメンコ・クインテットでもおなじみのダンサー、アンヘル・ムニョスとチャロ・エスピーノがパルマを担当します。
アンコール『時への憧れ』でダンスシーンが登場
写真:© Mariko Ogura
拍手喝采で盛り上がるリールのお客様にお応えして、アンコールでカニサレスは、自身が作曲した『深淵(ブレリアス)』を演奏。前半部分は、アンヘルとチャロがパルマで盛り上げ、後半部分では二人の踊りも登場し、会場の熱気も最高潮に!
終演後の舞台挨拶。カニサレスの隣が指揮者のブロック氏、後ろにパルマ担当のアンヘルとチャロ
写真:© Mariko Ogura
今夜はリールにて2夜目の公演です。
どうやら今夜の公演では、指揮者のアレクサンドレルからのサプライズがあるそうです。どんなサプライズなのかとても楽しみです!