ロドリーゴに捧げる『地中海協奏曲』バルセロナで3日間の世界初演
バルセロナ交響楽団との『地中海協奏曲』初演
写真:© Mariko Ogura
カニサレスが作曲し『アランフェス協奏曲』の作者ホアキン・ロドリーゴに捧げる『地中海協奏曲』が先週末バルセロナで世界初演されました。指揮の大野和士氏率いるバルセロナ交響楽団との演奏でカニサレスは渾身の演奏を披露しました
Él interpretó magníficamente el concierto junto con la Orquesta OBC bajo la batuta del Maestro Kazushi Ono.
『地中海協奏曲』リハーサルの様子
写真:© May Zircus
公演初日は先週金曜日でしたが、カニサレスは月曜日からバルセロナ入りし、オーケストラとのリハーサルや記者会見、メディア対応など忙しく過ごしました。特に今回はカニサレス初のオーケストレーション(オーケストラ用に編曲すること)ということもあり、それぞれの楽器の演奏者とリハーサル後に意見交換をしたりと、活発です。リハーサル初日のスコアリーディング(ソリストなしで行うオーケストラだけの練習)は、「作曲家」として客席から練習の様子を確認しましたが、翌日からは「ソリスト」としてオーケストラとギターを合わせ、作品は着々と完成していきました。
スペイン紙に掲載された初演を報じる記事
今回の世界初演は、スペイン紙「エル・パイス」や「ラ・バングアルディア」などでも大きく取り上げて頂きました。インタビューや、先日のパリでの公演の様子なども報じられました。
↓こちらの予告編では、YouTubeの画面右下のセッティングボタンから、日本語字幕を選択してご覧いただけます。
『地中海協奏曲』予告編
公演の様子 写真:© May Zircus
12月2日(日)のマチネ公演は、カタルーニャ・ラジオで生放送されました。↓こちらのリンクより、今月末までストリーミングでお聴きいただけます。カニサレスの『地中海協奏曲』の演奏は43分30秒あたりから始まります。