Concierto Mediterráneo de Cañizares en Japón
コンサート

カニサレスの「地中海協奏曲」日本初公演:名古屋の思い出深い夜

2023.07.09

スペイン出身のギタリスト・作曲家、カニサレスは、7月7日と8日に名古屋の愛知芸術文化センターで圧巻のパフォーマンスを披露し、2日間で日本の観客を魅了しました。カニサレスが作曲したギターとオーケストラのための「地中海協奏曲」の日本初演となったこの公演では、両日とも観客の大きな熱気につつまれました。

名古屋フィルハーモニー交響楽団は、ジェフリー・パターソン指揮者のもと、このカニサレスの素晴らしい作品を見事に演奏しました。カニサレスは、この日の感想をSNSでこのように語っています「パターソン指揮者と名古屋フィルハーモニー交響楽団は、私の協奏曲を見事に演奏してくれました。自分が作曲した音楽がステージ上で生き生きと再現されるのを見るのは、本当に光栄でした。オーケストラの団員の皆様おひとりお一人に感謝します。ありがとうございました」。

過去にも、カニサレスは名古屋フィルハーモニー交響楽団との共演を果たしています。2018年には、岐阜のサラマンカホールで、スペインの著名な指揮者、ロベルト・フォレスのもと、サラマンカ大学の設立800周年を記念して特別なコンサートが開催されました。その共演を通じて、カニサレスと名古屋フィルハーモニー交響楽団との絆はさらに深まり、この地中海協奏曲の日本初演につながったと言えるでしょう。

この協奏曲は地中海の音楽へのトリビュートだけでなく、音楽が異なる文化や地域の人々を結びつける普遍的な「言語」であることを証明しました。

カニサレスは、世界中のステージで続々と影響を与えており、彼の時代の最も尊敬されるミュージシャンとしての地位を確立しています。彼のギターの弦を通じて感情的に繋がる能力と、作曲家としての天才性は、彼を現代音楽の最先端に位置づけていると言ってよいかもしれません。

「カニサレス 2023年日本ツアー」は引き続き国内各地を訪れ、フラメンコ・ギタリスト、フアン・カルロス・ゴメスと共に艶やかな「カニサレス・ギターデュオ」を披露します。