公演の見どころ
ギターデュオという、最小の編成でカニサレスは、フラメンコとスペインクラシックの素晴らしさを雄弁に語ります。演目は、カニサレス作曲による選りすぐりのフラメンコの楽曲に加え、カニサレス自らがギター用に編曲した、マヌエル・デ・ファリャの作品の数々が登場します。
ソロ・デュオ・フラメンコというタイトル通り、まずはカニサレスのギターソロで公演は幕を開けます。カニサレスの代表作のひとつ『時への憧れ』は、6本の弦から紡ぎ出される繊細な音と静寂が絶妙にマリアージュされ、独特なカニサレスの音楽観を提示します。
続いて、もう一人のギタリスト、フアン・カルロス・ゴメスが登場。軽快なリズムと心地よいメロディーを湛えたカニサレスのフラメンコの楽曲の数々が飛び出します。フラメンコ真骨頂とも言える、世界でもっとも早い3秒し「ブレリアス」のリズムも炸裂します。
中盤には、マヌエル・デ・ファリャの作品を演奏します。これは、カニサレスのファリャ3部作からの選曲で、特にギターでの音色が素晴らしい『隣人の踊り』(三角帽子より)や『第1スペイン舞曲』(はかなき人生より)など、ファリャの名曲がお楽しみいただけます。
出演
カニサレス・ソロ・デュオ・フラメンコ
カニサレス: ギター
フアン・カルロス・ゴメス: セカンドギター
音楽監督: カニサレス
音楽: カニサレス、マヌエル・デ・ファリャ
制作: JMC Music Productions
世界初演:2007年8月11日 カロソ・ギターフェスティバル(イタリア)
プログラム
- 時への憧れ (ギターソロ)
- 深淵(ブレリアス)
- 静寂な月 (ティエントス)
- 感受… (ルンバのための前奏曲)
- … 幻想 (ルンバ)
- 『隣人の踊り』(三角帽子より)
- 『第1スペイン舞曲』(はかなき人生より)
- 悠久
- 魂のストリング
- 鳩
- 彗星の雨
© Amancio Guillén