カニサレス「ギターの日」特別公演で『アランフェス協奏曲』を演奏!
この週末、カニサレスはスペインのアリカンテで開催される『ギターの日』と冠された特別公演で『アランフェス協奏曲』を演奏します。
ちょうど1年前にもこの同じ公演に出演させていただき、その時は世界初演となった『レウカンテ』という3本のギターとオーケストラのための協奏曲を演奏しました。
3本のギターとは、クラシックギター、エレキギター、そしてフラメンコギターというとても珍しい組み合わせで、当時大きな注目を集めました。
昨年の公演の様子は、ギターのドキュメンタリー番組『6弦のカテドラル』でも紹介されました。上記動画の37分20秒あたりから、カニサレスの演奏シーンとこの協奏曲の作曲者で、エレキギターを担当しているダビ・デル・プエルト氏のインタビューがご覧いただけます。
なんと、この映像には7カ国語の字幕が用意されていて、日本語の字幕でもご覧いただけます(YouTubeの字幕設定で「日本語」を選択してください)。
アリカンテの音楽堂でのリハーサルの様子(2018年11月9日)
写真:© Mariko Ogura
これまでにカニサレスが『アランフェス協奏曲』を演奏して来た回数は150回を超えますが、毎回初めてのオーケストラとの共演ではリハーサルにも熱が入ります。今回の会場では、何台も設置されたカメラで、オーケストラの団員やカニサレスの演奏の様子などが大型スクリーンに映し出されるというセッティング。先日のカニサレス・フラメンコ・クインテットの日本ツアーでの大型スクリーンが蘇ります(笑)。
カニサレス・フラメンコ・クインテットの日本ツアーに登場した大型スクリーン
写真:© Mariko Ogura
今回のスペインの公演での大型スクリーンの設置が、スペイン人たちからどんな反響を得られるかちょっと楽しみです。
公演は、本日11月10日(土)20時(スペイン時間)開演です。
カニサレスの『アランフェス協奏曲』のほか、クラシックギターの巨匠マヌエル・バルエコ氏が、ピアソラ作曲のギターとバンドネオンのための協奏曲を演奏。フラメンコの歌い手のヒネサ・オルテガさんは、踊り手を交えてオーケストラをバックに『ファリャの恋は魔術師』を披露するという豪華プログラムです。