公演の見どころ
フラメンコでは、ジャズと同じようにインプロヴィゼーション(即興)がとても大事な役割を果たしています。フラメンコのインプロにおいては、メンバー全員がフラメンコという言語を自由自在に操れるのはもちろんのこと、その中でお互いの息遣いやフィーリングがぴったり合った時に、素晴らしいダイアログ(対話)が生まれます。これを見事に実現しているのが、カニサレス・フラメンコ・カルテットです。
演目は、カニサレスのフラメンコのアルバム『魂のストリング』からの選曲が中心になっており、それをコンサート用に特別にアレンジしています。このアルバムのブックレットでカニサレスは次のように語っています。
「私たちは誰もが、魂に弦を持っています。そして私たちが日々の生活の中で感じる、悲しみ、喜び、希望、愛などの感情が、その弦を奏でるのです」
カニサレス・フラメンコ・カルテットこそが、その弦をかき鳴らす唯一無二のグループなのです。
出演
カニサレス: ギター
フアン・カルロス・ゴメス: セカンドギター
チャロ・エスピノ: 踊り、カスタネット、パルマ(手拍子)
アンヘル・ムニョス: 踊り、カホン、パルマ(手拍子)
音楽監督: カニサレス
音楽: カニサレス
振付: チャロ・エスピノ、アンヘル・ムニョス
制作: JMC Music Productions
世界初演:2013年12月18日・新宿文化センター(大ホール)
プログラム
- 時への憧れ (ギターソロ)
- 深淵 (ブレリアス)
- アルペジオの架ける橋 (タンゴス)
- 彗星の雨 (ルンバ)
- カリブ海 (グアヒーラ)
- レハーナ (バラード)
- 真珠の首飾り (アレグリアス)
- 地平線からやってくる (タンゴス)
- トカ・マデラ (インプロビゼーション)
- 魂のストリング (ルンバ)
- 鳩 (ワルツ)