ホアキン・ロドリーゴ未発表作品世界初演
カニサレスによる『夕暮れのプレリュード』
写真:スペイン国立図書館にて
© Věra Zátopková
2019年6月26日は、スペインの音楽の歴史に残る日となりました。『アランフェス協奏曲』の作曲者として知られる、ホアキン・ロドリーゴ氏の未発表作品『夕暮れのプレリュード』が満を持して、世界初演の日を迎えたのです。会場となったのは、スペイン国立図書館の音楽堂です。
写真:カニサレスによるロドリーゴ未発表作品世界初演のプログラム
© Mariko Ogura
ギターの演奏はカニサレス。
自身のアルバム『カニサレスのロドリーゴ』での、この作品の世界初録音に続いて、大役を拝命しました。
写真:対談するカニサレス
© Věra Zátopková
演奏に先立ち、スペインを代表する音楽評論家ヘスス・ルイス・マンティージャ氏と対談形式で、ロドリーゴ作品の音楽的特徴や、フラメンコとの関連性、またこの作品が発見され、レコーディングされるに到るまでの秘話が紹介されました。
写真:ロドリーゴ未発表作品『夕暮れのプレリュード』を世界初演するカニサレス
© Věra Zátopková
写真:セシリア・レオン・ロドリーゴさんと
© Mariko Ogura
ホアキン・ロドリーゴ氏のお孫さんで、ロドリーゴ財団のセシリア・レオン・ロドリーゴさんも、この世界初演に駆けつけてくださいました。
写真: 在スペイン日本大使・水上大使ご夫妻と
© Mariko Ogura
在スペイン日本大使の水上大使と令夫人も、この世界初演にご出席くださいました。カニサレスは、日本との交流イベントや日本ツアーなど、日本とスペインを文化的に結ぶ活動に積極的に参加しているため、歴代の在スペイン日本大使とも、親しい間柄です。
スペイン国立図書館では、5月〜9月までの4ヶ月間、ホアキン・ロドリーゴ没後20周年を記念した特別展示会を開催しています。この展示会では、ロドリーゴ氏にゆかりの私物や楽譜など、貴重な資料が一般公開されています。
写真:展示会の一角
© Biblioteca Nacional de España
写真:1940年11月9日に『アランフェス協奏曲』が世界初演された時の公演パンフレット
© Biblioteca Nacional de España
写真:ロドリーゴ氏と、奥様のビクトリア・カミさん。彼女はトルコ出身のピアニストでしたが、ロドリーゴ氏と出会い、自らの活動を捨ててロドリーゴ氏の作曲の助手となりました。
© Biblioteca Nacional de España
カニサレスのメルマガ読者にはもうお馴染みの1分動画。今回は、この世界初演の様子をまとめています。
『夕暮れのプレリュード』世界初演】
音楽:ホアキン・ロドリーゴ
ギター:カニサレス